mimium (MInimal-Musical-medIUM) は音と音楽のためのプログラミング言語である。mimiumは、音楽かやプログラマーのためのツールとしてだけでなく、音楽の制作や流通のインフラストラクチャをなることを目指して設計・開発されている。
mimiumは、ラムダ計算と呼ばれる汎用的な計算体系に、最小限の時間操作のためのプリミティブを(遅延およびフィードバック)加える形で設計された関数型プログラミング言語である。この設計により、多くの既存の音楽プログラミング環境とは異なり、オシレーターやフィルターのような基礎的な信号処理のユニットを、mimium言語上で単なる関数として定義することができる。また、ラムダ計算と多段階計算によるメタ操作の恩恵により、例えばオシレーター100個や1000個など任意の数に複製するといった、既存の言語では難しい処理も簡潔に記述できる。
またmimiumは独自のライブコーディング機能をもち、強い静的解析と差分処理を行うことで、信号処理のうちどの部分を変更したとしても、音が途切れることなく演奏を続けることができる。
開発リポジトリ
https://github.com/tomoyanonymous/mimium-rs
関連研究
音楽土木工学を設計する——音楽プログラミング言語mimiumの開発を通じて (博士論文)
mimium: a Self-Extensible Programming Language for Sound and Music (FARM 2021)
Lambda-mmm: 同期的信号処理言語のためのラムダ計算を基にした中間表現 (International Faust Conference 2024)
本プロジェクトは2019年度未踏IT人材発掘・育成事業として採択され、その後2019年度未踏スーパークリエータに認定された。
未踏 発表スライド
未踏DemoDay 2019でのプレゼン動画(埋込不可のため以下のリンクよりアクセスしてください)

