計算機による音生成の異なるあり方を探る『Electronic Delay Time Automatic Calculator』の制作

published: 2019-03-10

last modified: 2021-07-01

Abstract

本発表では、時間を分割する機能のみを持ったコンピューターとしての回路彫刻作品「Electronic Delay Time Automatic Calculator」について、その詳細を述べる。本作品は電気パルスの遅延フィードバックという、マスタークロックを持たない異なる時間構造の表現を、メディア考古学的視点より考察するものである。コンピューターを用いた音生成の黎明期に存在した、CSIRACやFerranti Mark Ⅰという、PCM形式によらずに音をデジタル的に直接生成する先例を足がかりに、ソフトウェアとハードウェアの不可分性および、時間の定量的な記述に着目し、今日計算機を用いて音を生成することの意味を再考する。

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関連項目

Electronic Delay Time Automatic Calculator

Authors

松浦知也, 城一裕

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@inproceedings{jssa-11-1-matsuura, author = {知也 松浦 and 一裕 城}, title = {計算機による音生成の異なるあり方を探る『Electronic Delay Time Automatic Calculator』の制作}, pages = {43--49}, booktitle = {先端芸術音楽創作学会 会報}, year = {2019}, month = {March}, publisher = {先端芸術音楽創作学会}, URL = { http://data.jssa.info/paper/2019v11n01/9.Matsuura.pdf}, abstract = {本発表では、時間を分割する機能のみを持ったコンピューターとしての回路彫刻作品「Electronic Delay Time Automatic Calculator」について、その詳細を述べる。本作品は電気パルスの遅延フィードバックという、マスタークロックを持たない異なる時間構造の表現を、メディア考古学的視点より考察するものである。コンピューターを用いた音生成の黎明期に存在した、CSIRACやFerranti Mark Ⅰという、PCM形式によらずに音をデジタル的に直接生成する先例を足がかりに、ソフトウェアとハードウェアの不可分性および、時間の定量的な記述に着目し、今日計算機を用いて音を生成することの意味を再考する。} }'

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