音響装置作品《送れ|遅れ / post|past》の制作からの考察 メディア考古学的視点からのメディアアート

published: 2017-02-10

last modified: 2019-01-01

Abstract

音響装置作品《送れ|遅れ / post|past》は音響遅延線メモリーという電子計算機の黎明期に使われていた記憶装置を題材にしたサウンドインスタレーションである。すでに淘汰され使われなくなったメディア装置、その中でも特に記憶装置を取り上げ、現代の技術を取り込み異なるシステムとして提示することを行った。本稿では音響遅延線メモリーの基本的な仕組みと歴史を述べた後、作品のシステム解説と制作過程を記す。その後、作品の考察としてメディア考古学という研究アプローチを手がかりに、メディアアートという作品カテゴリの考察法そのものを検討し、本作品の考察を行う。加えて、音響遅延線メモリーやGoogle Docsなど作品に使われている技術という観点から関連作品との比較考察を行い、まとめる。

関連作品

《送れ|遅れ / post|past》2016年11月の展示

《送れ|遅れ / post|past》2017年2月、卒業制作展での展示

Authors

Tomoya Matsuura

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@inproceedings{bachelor-Matsuura, author = {Tomoya Matsuura}, title = {音響装置作品《送れ|遅れ / post|past》の制作からの考察 メディア考古学的視点からのメディアアート}, pages = {29--30}, booktitle = {東京藝術大学 音楽環境創造科 卒業制作・論文集 2017}, editor = {松浦知也, 萩原みずほ}, year = {2017}, month = {Febrary}, publisher = {東京藝術大学 音楽環境創造科 卒業/修了 制作/論文発表会2017 実行委員会}, URL = {https://github.com/tomoyanonymous/ronkou/raw/master/pdf/document.pdf}, abstract = {音響装置作品《送れ|遅れ / post|past》は音響遅延線メモリーという電子計算機の黎明期に使われていた記憶装置を題材にしたサウンドインスタレーションである。すでに淘汰され使われなくなったメディア装置、その中でも特に記憶装置を取り上げ、現代の技術を取り込み異なるシステムとして提示することを行った。本稿では音響遅延線メモリーの基本的な仕組みと歴史を述べた後、作品のシステム解説と制作過程を記す。その後、作品の考察としてメディア考古学という研究アプローチを手がかりに、メディアアートという作品カテゴリの考察法そのものを検討し、本作品の考察を行う。加えて、音響遅延線メモリーやGoogle Docsなど作品に使われている技術という観点から関連作品との比較考察を行い、まとめる。} }

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