2017年12月16,17日に行われますインターカレッジ・ソニックアーツフェスティバル(ICSAF)にてサウンドインスタレーション「Aphysical Unmodeling Instrument」を展示します。
また同時に12/16日の先端芸術音楽創作学会(JSSA)研究会にて"『Aphysical Unmodeling Instrument』―モデリングから音・音楽を再考するサウンドインスタレーション― “というタイトルで作品に関する論考を発表いたします。
インターカレッジ・ソニックアーツ・フェスティバル2017&第34回JSSA先端芸術音楽創作学会研究会
2017年12月16日(土)& 12月17日(日) 会場:昭和音楽大学(南校舎) 住所:〒215-8558 神奈川県川崎市麻生区上麻生1-11-1 アクセス:https://www.tosei-showa-music.ac.jp/access.html 入場無料
イベントスケジュール
太字になっている所が松浦の発表する場所です。
12月16日(土)
- 10:30〜12:00 研究発表セッション1:第34回JSSA先端芸術音楽創作学会研究会
- 13:30〜14:45 研究発表セッション2:第34回JSSA先端芸術音楽創作学会研究会
- 13:00〜17:00 ICSAF2017 インスタレーション展示
- 15:00〜18:00 ICSAF2017 コンサート1
12月17日(日)
- 10:30~12:00 研究発表セッション3:第34回JSSA先端芸術音楽創作学会研究会
- 10:00~15:00 ICSAF2017 インスタレーション展示
- 13:30~15:00 ICSAF2017 特別講演 網守将平(作曲家)
- 15:30~18:00 ICSAF2017 コンサート2
研究発表:第2セッション 12/16(土) 13:30~14:45 インスタレーションセッション
- 13:30~ 松浦知也, 城一裕(九大) 『Aphysical Unmodeling Instrument』―モデリングから音・音楽を再考するサウンドインスタレーション― (創作ノート)
- 14:00~ 森崎浩由, 水野みか子(名古屋市大) エンターテイメントとしてのインタラクティブ・インスタレーションの制作実施と評価 (研究報告)
『Aphysical Unmodeling Instrument』―モデリングから音・音楽を再考するサウンドインスタレーション― (創作ノート)
松浦知也、城一裕 (九州大学大学院 芸術工学府)
本稿では、作品「Aphysical Unmodeling Instrument」の制作動機とその構成を説明する。その上で、フィードバックという観点から関連作品との比較を行い、音・音楽を記述するための一形態としての物理モデリングについて考察する。「Aphysical Unmodeling Instrument」は、物理モデリング合成に基づくサウンドインスタレーションである。本作では、一般的には実際の楽器構造やその音色の計算機内での模倣に用いられる本音声合成手法を、実空間内にて展開させている。Cookらによる仮想の楽器である「Whirlwind」というモデルを取り上げ、紙の筒による共鳴器や空気伝播による遅延などの要素からなるその物理的な再実装をおこなった。その上で、本作内で結果的に用いることになったハウリングを、フィードバックという観点から整理し、作曲・サウンドインスタレーション・パフォーマンスに関わる他の関連作品と比較する。以上を踏まえ、モデリングを音・音楽を記述するための一形態として捉え、その中でのモデルの作成と実体化という行為を、楽譜上での作曲と演奏と言う行為と対比し、コンピュータの外側における物理モデリングの可能性を探る。
「Aphysical Unmodeling Instrument」はならぁと2017にて展示した作品](/info/hanarart2017)の再構成バージョンになります。
ぜひご来場下さい。